フィンランドから留学生、で、お茶会。
フィンランドから留学生が来ていまして。
そこで今日は、歓迎のお茶会が催された。
大学のなかに草庵があるというのは、なかなかいいものだなぁと思う。
今日、お茶を立ててくださったのは他の学科の先生だった*1のですが、その方の所作が美しくて心地よかった。
茶人と過ごす時間を大事にする人が多い(多かった)というのも、うなずけるなぁと思う。
過去の人たちの持っていた世界観*2を味わうことができるし、自己意識を持つ必要を感じなくて済む*3。
「美味しいものを食べてわいわい騒ぐこと」が一期一会の楽しみと考えがちな昨今ではあるのだけれど、思いをはせるという楽しみ、とか、粋人の所作やもてなしに身を任せるという楽しみ、なんていうのもおもしろいものだと思った*4。
ひょっとしたら茶会の楽しみは、コンサートに行く楽しみとか美術館に行く楽しみに似ているのかもしれない。
それから、今日は礼についても少し考えさせられた。
和室の持つユニバーサルストラクチャーにおいては、障子を開けはなったら外と内が連続体になる。
礼や作法によって外と内を分けることで、茶室という空間を存在させているのだろうなぁと感じた。
物質による機能分化ではなく、観念や礼による分化*5。
そう考えると、挨拶や礼には、相手に対する敬意や関心を示すという意味以外にも、相手のもつ観念的空間認知を尊重(共有)するという意味もあるのかもしれない。
観念奔逸っぽい文章になっているけれど、まぁ「あんぼのおぼえがき」なので、いっか。