おもしろいな

TEDで、Mariano Sigman の
Your words may predict your future mental health
Mariano Sigman: Your words may predict your future mental health | TED Talk Subtitles and Transcript | TED
を見た。
面白いと思ったので、元の論文Automated analysis of free speech predicts psychosis onset in high-risk youths | npj Schizophreniaも見た。
実に興味深かったので、
日本語でもできるんじゃないかと思って
形態素分析などを行える方法があるかを調べてみた。
そしたら、
形態素解析とは | API・ツール・ライブラリーおすすめ9選【保存版】 | Ledge.aiあたりが参考になった。
トピックモデルの評価指標 Coherence に関する論文まとめ - ほくそ笑むあたりも参考になった。
日記のコヒーレンス - KogoLab Research & Reviewから、15年以上前から関心のある人がいたこともわかる。

もう少し追跡してみたいと思う。

最近参照することが多いサイトたち

いろいろと有効な情報源はあるものですが、知らないことも多い今日この頃。
いくつかあげておきます。

脳科学辞典:索引 - 脳科学辞典
脳科学辞典。無償でいい水準のまとめを得ることができる。2015年2月からは日本神経科学学会の事業として位置づけられているとのこと。

http://kokoro.mhlw.go.jp/sp/
職場のメンタルヘルスに有益なサイト。文字が大きめ。

みんなのメンタルヘルス|厚生労働省
こころの健康づくりに関する情報と医学的情報、医療・福祉・労働・年金等にわたる様々な社会的支援に関する情報、国の施策に関する情報を、一般の国民の皆様に向けて、総合的に、正確に、かつ分かりやすく提供することを目指している。国立精神・神経医療研究センターの方々が中心になって執筆。

自殺率を死亡数に対して計算すると別な事が見えてくる

まずは、このニュースから。

自殺率、秋田を抜き28年ぶり全国ワーストの県
2015年06月06日 08時40分
 厚生労働省が5日公表した2014年の人口動態統計月報年計(概数)によると、人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺率」は、岩手県は前年より0・2ポイント高い26・6で、1986年以来28年ぶりの全国ワーストとなった。
 脳血管疾患による死亡率も162・3で、全国ワーストだった。
 14年の自殺者数は341人で、前年より1人増えた。前年に自殺率ワーストだった秋田県が26・0となり、2位だった岩手県と入れ替わった。岩手県は自殺予防相談員の養成などに力を入れ、ここ10年間は自殺者数が減少傾向にあった。県障がい保健福祉課は「残念な結果。自殺が多い年代に焦点を当てるなどし、対策を取りたい」と話した。
 1人の女性が一生で出産する子供の推計人数を表した合計特殊出生率は、前年より0・02ポイント低い1・44で、全国平均(1・42)をわずかに上回った。
2015年06月06日 08時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150605-OYT1T50139.html

都道府県ごとの自殺率では、たしかに秋田県岩手県などが自殺率が高いです。
震災前ということで2010年のデータ*1で自殺率のランキングを作成すると、このような順位になります。
1 秋田県 31.86人
2 岩手県 27.82人
3 宮崎県 27.48人
4 新潟県 27.42人
5 沖縄県 27.21人
6 島根県 25.93人
7 青森県 25.92人
8 高知県 25.77人
9 鳥取県 24.97人
10 富山県   24.79人
この数字は「その県の人口10万人に対して1年間に自殺する人の割合」を意味します。
よって、ほとんど自殺が生じない0-14歳人口が少ない県や、男性女性とも自殺率が高くなる50歳代以降人口の割合が高い県では、ではこの統計手法では不利です。

そこで、「死亡数に対する自殺者数の割合」を計算する*2と、異なる結果が見えてきます。
   都道府県名 死亡に対する自殺者の割合 自殺者数 死亡数        
1 沖縄県  35.47人 379人 10,686人
2 東京都  27.61人 2,919人 105,723人
3 埼玉県  27.50人 1,586人 57,670人
4 千葉県  26.50人 1,370人 51,689人
5 神奈川県 26.39人 1,872人 70,946人
6 滋賀県  26.00人 309人 11,884人
7 福岡県  25.44人 1,224人 48,112人
8 愛知県  24.80人 1,481人 59,720人
9 大阪府  24.75人 1,954人 78,952人
10 宮崎県  24.04人 312人 12,980人
 両方でランキングされるのは沖縄県と宮崎県くらいで、あとは自殺率上位の件はランクインしません。都市とその近郊の都道府県で、死亡に対する自殺者の割合が高いことが判明します。

 つまり、都市部では、病気や事故で亡くなる人の数も少ないために相対的に自殺での死亡割合が高く、北東北などの地域では高齢者人口の割合が高いために人口に対する死亡そのものがおおい、という状況と考えることができます。
 逆に、どちらの計算方法でも自殺率が低い都道府県には、宮城、福井、徳島、奈良、三重、愛媛が入ります。ちなみに精神科医の数や精神病床数との関連も特に見出せませんでした。


 この数字は2010年および2011年のものを使用していますので、最新のデータではありません。
 私個人としては、自殺率の多少を議論しても仕方がなく、一人でも自殺を含む死亡が少ないことを望んでいます。
 そのため、自殺率の低下のための必要な方法を高齢地域と都市の両方で構築する必要があると考えています。

*1:厚生労働省

*2:人口動態調査(厚生労働省)をもとに計算しています

大学から職業教育学校へ、大学のふるい分け

高校が進学校と実業高校として存在するように、大学および専門学校も分類します。大学はふるい分けします、というニュース。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150603-OYT1T50150.html
政府は、実践的な職業教育や技能訓練を行う高等教育機関として「職業教育学校」を設置する方針を固めた。
 高校卒業後の進学や、社会人の専門知識の習得を想定している。学校は新設せず、希望する既存の大学や短大などに職業教育学校へ転換してもらう考えだ。4日の政府の産業競争力会議(議長・安倍首相)で原案が示され、月内にまとめる成長戦略の柱とする。
 中央教育審議会で詳細を検討する。学校の種類などを定める学校教育法の改正など、必要な法整備を来年度中に行う。2019年度からの実施を目指す。
 少子化が進む中、学生の確保に苦しむ私大や短大などの選択肢として制度化する狙いもある。大学が学部の一つとして併設できるようにする。

関連するニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150604/k10010102351000.html

 特に、地方都市にある専門学校や短大は、少子化の影響を受けているように感じます。過去には、入学定員を満たすために留学生を大量に入学させた大学もあったような・・。今回は、専門学校で学士が取得できるという私立大学との連携(という名の、・・・。)を一定程度意識しているのだと思います。こんなニュースもこれまでにあります。
http://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201402/0006687771.shtml

 また、定員充足の問題とは少し離れますが、そういう大学であっても入学する人がいる地域のことを考察してみます。首都圏など、選択肢が多い地域で18歳までを過ごす人たちにとっては進学での金銭的問題は授業料がほとんどとなりますが、進学と同時に一人暮らしをする学生とその家庭の場合には、進学での金銭的問題の中に住居費などが含まれるためにやむなく地元地域での進学または奨学金の利用となる場合があると考えられます。
 奨学金を利用する学生の割合は一定以上います。文部科学省日本学生支援機構の資料を見ると、平成24年ごろの資料で貸与中の者が約123万人いて、返還中の者が約292万人いることがわかっています。さらに、大学・短期大学の全学生数に対する日本学生支援機構奨学金の受給率は、平成11年度以降、急激に上昇し、平成22年度では35.9%(97万2千人)にのぼっています。
参考:独立行政法人日本学生支援機構の在り方に関する有識者検討会 第1ワーキンググループ(第3回) 配付資料:文部科学省
 少子高齢化が進んでいるにもかかわらず、18歳人口の人たちを取り巻く状況はあまり希望に満ちた状況とは言えない様子です。特に大学が少ない/ない地域で18歳までを過ごした人たちにとって、進学問題はかなり切実そうに見えます。

 さらに、高校までの教育内容に実学が非常に少ない(数学や物理・化学などである程度の基礎を学ぶとはいえ、これらを直接活用する仕事は少ない)ために、大学や専門学校で実学を学ばない場合には言われたことをその通りやるだけの労働者という道を選ぶしかなれない可能性があります。ただし現実的に考えると、センサー技術や情報処理方法の高度化によって多くの知的労働も置き換わる可能性が高く、多くの労働が世界から減っていくことになりそうです。一握りの管理的業務や創造的業務は一部の人々によって行われ、向こう30年程度は存在しそうな意味での専門的な業務は大学から名称変更する職業教育学校で行われ、義務教育程度の知識があれば経験でカバーできる意味での業務はそのまま労働として、行われるようになっていくのではないでしょうか。

 高校が進学校と実業高校として存在しているように、大学も教養を涵養する大学と実業学校として存在するように分離していくことになるのでしょう。実業高校のようなイメージですよと言われたら、多くの大学は開眼することになると思います。学士を与えればそれでいいのだ、という趣旨の経営をしている大学も、残念ながらある(あった)でしょうから。

柴崎岳のコメントに、ホームチームと代表の関係の難しさを知る

アジアカップでベスト8で敗退した日本。
その試合で唯一の得点を挙げた柴崎が、特にコメントを要求されたわけでもないけれど語った場面のコメントとその後の記者の記事。

 これは、柴崎が自発的に連ねていった言葉である。今回の敗退を受けて、彼が試合直後にもかかわらず、日本サッカー全体に対していかに危機感を持って物事を考えているかがわかる発言だった。
「僕は代表としてはまだ何も成し遂げていないので、これからの展望を話すのは難しいです。ただこの20何年間、日本代表はものすごいスピードで成長してきたと思いますけど、今はある程度我慢する時期に差し掛かっているのかなと考えたりもします。なかなかW杯でも結果が出なかったり、今回の大会でもベスト8で負けてしまった。非常に難しい時期なのかなと思います。
 選手個人が、自分のチームで個人能力を伸ばすことはやはり大切です。短い期間の代表合宿で、選手同士がプレーを合わせていくのは難しい。僕としては、代表というのはチーム作りがなかなか難しいものなんだなと感じています。その難しさもしっかりと経験にしながら、個人としては世界と戦うスタイル、力をつけていきたい。この大会を通じて、さらにそう思っています。
 全員が全員、同じ思いでいるかはわからない。個人としてもっと選手の力を伸ばして、その上で日本の良いところ、組織力だったりチーム全員がチームの為にという姿勢を打ち出してやっていかなくてはいけないと思っています」
 柴崎が所属する鹿島というクラブほど、選手の一体感やファミリー感がサッカーの力になるということを実感するチームはそうそうない。先輩から後輩へ継承されるメンタリティ、個人がぶつ切りになることなく、チームプレーを連ねていく姿勢と精神。濃密な時間を共有し、そこから生みだされるチームワークを押し出して戦う。それが、鹿島が鹿島たる所以なのかもしれない。
 そんな環境で成長してきた柴崎が代表と鹿島を比較した時、代表でのプレーすべてにおいて難しさを強く感じるのも理解できる。
 代表チームとは、妥協が必要な集団だ。共に過ごす時間が限定されているということは、必ず突き詰められない部分が出てくる。戦術面、連係面などを細部まで共有できていない状態で、それでも勝たなくてはならないタフさが不可欠となる。
 柴崎はこの歳にして、それに気づいた。
 では、いかにして妥協を少なくしていけるのか。おそらくその最善の方法は、彼が代表のレギュラーとして、中盤でチームの舵取り役として独り立ちした時なのではないだろうか。
 自分が常にプレーの中心にいられるようになれば、自らの理想を周囲にぶつけられる。影響を与えられる。柴崎がその思考力に絶対の自信を持っているのであれば、やはり代表で確固たる地位を目指すべきなのである。
 UAE戦は、負け試合である。しかしその中で、一人の選手がブレイクスルーを成し遂げた。柴崎岳。静かな眼差しと口調の裏側に、“何かを変えたい”という強い意志を感じたのは、気のせいではないはずだ。
柴崎岳がUAE戦後にもらした“本音”。取材エリアを素通りしなかったわけ。(5/5) - サッカー日本代表 - Number Web - ナンバー

 代表チームづくりでは妥協が必要になる。共に過ごす時間が限定されているというけれども、突き詰めなければならない部分がある。それでもやるしかないことがある。
 その時に中心になっている選手がチーム全体ではなく自分自身の何かを考えながら動いているとしたら、、、少しずつ変えていく必要が生じていくだろう。
 僕は職場内プロジェクトでいくつか担当したが、その際に感じたことは、通常業務を一緒に過ごす仲間と何か行うことと、通常業務を一緒に過ごすわけにはいかない人々と何かするときには、やはり何らかの違いがでるのだということ。
 そのあたりをしっかり踏まえて、チームを作る必要がある。成果を生み出す必要があるのはいつか、チームに対する貢献をしそうな人材はどこにいるのか、個人的主張をしたいプレイヤーはだれか、などなど・・。
 管理職を5年間やって知ったことは、以上のようなこと。

特例子会社を見学した

きょうは、兵庫県にある特例子会社を見学してきました。
特例子会社っていうのは、親会社の法定雇用率への算定が可能な会社のこと。

親会社と同じ給与や採用基準だと難しいいろいろを、
子会社とすることで障害のある方の採用をしやすくする補助制度。

47人の障害者が約8年間で2人離職したのみなんだそうです。
モノづくりの会社で、作業が個々人になりがちなところを、チームをもって経営している。

いろいろと、思うところありました。
今晩神戸でゆっくりコーヒーを飲みながら、この数日の経験を整理しました。

ちなみに、今日のBGMは、
Nino
に収録されている、潮騒という曲です。

明日、盛岡へ帰ります。