大学院3年化計画

大学3年で卒業、院進学…再生会議が研究強化の提言素案

(読売新聞 - 04月12日 14:41)  政府の教育再生会議野依良治座長)が検討している大学・大学院改革の提言素案が12日、明らかになった。  大学院に進学する学生については、3年間での学部卒業と院進学を標準としたうえで、現在は通常2年の修士課程を3年に延ばし、大学院での研究指導の充実を図ることが柱だ。さらに、大学院間の競争を促すため、大学院生の大部分を占める同じ大学の同一学部出身者(内部進学者)の割合を2割程度に制限することも打ち出した。同会議は第3分科会(教育再生)で検討を重ね、5月にまとめる予定の第2次報告に盛り込む方針だ。  提言素案は、野依座長が自ら作成した。大学院を国際的に活躍する人材を養成する独立機関と位置づけているのが特徴だ。素案では、大学院教育を「国際社会を生き抜く直接的な原動力」と明記。日本の大学院教育を「極めて狭い領域の研究指導に偏り、組織的な教育がなされていない」と分析し、主な要因を「学部との連続的な縦割り構造」と、学部4年生の「囲い込み」にあるとした。

内部進学者を2割にするというのは、面白いアイデアかもしれない。
ただ、地方大学の大学院はちょっとやりにくくなるだろうなぁ。


多くの学生は、大学院の質で選ぶだけじゃなく、生活空間としての都市機能で選ぶ比重が大きいと思う。
地方から大都市へ人材が流出することになりはしないだろうか。
特に、大学院水準の教育が前提とされている分野は、人材の確保が難しくなるかもしれない。


それから、大学院前期課程を3年過程とする件について。
看護系に限って言えば、実質的には学部で4年、大学院前期課程で3年となってしまう。
正直言って修士過程で3年というのは必要な年数であると思うのだが、うーん。海外で修士をとるようになってしまうのでは?
野依氏の素案は、文系学部と工学部系の学部に限定された話ではないのだろうか??