同調化と区別化

今日のタイトルは、所属の欲求が強い構成員で占められる集団に見られる集団内力動を指す言葉です。
よくこの話題は、女性のブランド品購入欲求が所属の欲求と関係しているというたとえ話のときに登場する*1のですけれど、でも実は学校や地域クラブでの所属欲求についても同種のことが言えるような気がしています。(そりゃそうだ、そもそも所属欲求が強い場合の集団内行動なのだから)


チームで何かを行う場合には、同一のアクティビティを行いつつ、個別にやや異なる役割を持っている方がチームワークがつくように思います。区別化が進みすぎると集団内での意識の乖離が起きてくるし、同調性が強くなると集団浅慮が起こるか同調性に乗り切れない者への差別意識が芽生えてしまうでしょう。
集団をファシリテートする場合には、同調化を区別化のバランスに配慮することが重要なのかなと思っています。


さて。このテーマを書いているのは少し訳が。
明日から2日間、Project Adventureの研修に参加してきます。Project Adventureで行おうとしていることは集団を通じたチームワークや信頼関係の形成。
現代社会において、集団で何かを達成する経験は減ってきていると思います。数少ない経験を活かせるように、ファシリテートの方法を学んでくる予定です。

*1:仲良しグループで他のみんなも持っているからブランドバッグを買う(同調化)、けれど全く同じバッグでは不満なので違う色とか形のバッグを買う(区別化)という現象