10回目でただ一つ

ambohiro2006-03-15

今日は、学部の送別会。
今年は10回くらいの送別会(追いコン含む)を催してもらったけれど、
今日は職場の方々に見送ってもらう、唯一の機会。
なので、今日はいつもと違って真面目にスピーチ。

今日のスピーチの要旨:
今日は、このような素敵な場で学部の先生方にお見送りいただけること、光栄に思います。
4年前に岩手県立大学に来て以来、若いと思われている事を理由にして、実習にも研究にも全力で走りぬけた4年間だったように思います。一所懸命に仕事をしていればいいことがあるものでして、この大学の先生方にも臨床の方々にも声をかけてもらうことが多く、自分の視野を広げる機会になりました。
精神科の患者さんや利用者さんが、どんな思いを持っているか、どんな生活をしているかを知る事ができたのも、岩手という地で継続的に関わる事で得られたことだと思っています。
今度、私が着任する大学を選んだ理由は、一つは新しい看護の教育ができるということ、もう一つは精神科の付属病院が設立される事です。
自分が生き方のモデルとしている北里柴三郎*1のように、研究者という立場から日本の医療と日本人の健康的な生活に対して貢献したいと、自分の今後に期待しているところです。
さて、そんな臨床よりの職場を選ぼうと思ったのも、岩手県立大学で看護に情熱を燃やす先生方に出会えた事が関係しています。この先、私が看護をどこで学んだかを聞かれる事があったならば、迷わずに「岩手県立大学です」と答えると思います。4年間という、学生にとっては入学から卒業までの期間をこの大学で過ごす事ができたことを、幸運に思います。
今日はありがとうございました。

今日もらったお花と、多くの先生からいただいた送別のまなざしは、これから自分が新天地で生きる拠り所になることでしょう。

*1:細菌感染症に対する血清の有効性を確立した学者(医師)。北里大学の設立者としても著名