業務量調査から見えてくるもの
研究発表の補足説明・・・・・・・・・・(手元に抄録をおいて、1回読んでからここをみて下さい。発表そのものの解説は書いていません)
- 看護業務量を測定する方法は大きく
- 自記式
- 他記式
があります。細かくいうと自記式は「ワークサンプリング法」と「業務記述型測定法(←よくわからんので勝手にネーミング)」に分かれるわけです。
- んで、ふつう「業務量調査」というと、ワークサンプリング法をするわけです。(5分ごとに業務内容をチェック、などの方法ね)
- だけどワークサンプリング法は、管理者に都合の良い方法であって臨床家にはあんまり意味がないわけです。
- 看護師が「誰に」対する仕事をしたかは記述されないことが多い。
- 観察など、医療行為に関連しないものは意識化されにくいため、抜け落ちる可能性が高い
↑これらの2点が記述されないのでは、臨床行為の記述として不十分ですよね。
- で、僕たちがやった研究では「他記式」あんど「業務記述型」を併用してみたわけです。これによって上述の問題点をクリアすることが出来、業務量調査を「臨床家のため」に使うことが可能になってくるわけです。
- 観察法を使ったら、やっぱり患者の状態増に応じたケア内容やケア量の相違がはっきりと示されました。
- 今回の萱間班の調査法のいちばん良いところは、自記式と他記式を併用可能であることです。すなわち、基本的には自記式調査で全体の流れを知っておき、入院直後や退院直前などピンポイントで知りたいところに他記式のデータ収集をすれば、有用性がかなり高まると思います。