燃料不足がもたらす災禍

3月11日から3日目。

燃料不足が地域にもたらす災禍が、徐々に盛岡市内の市民生活を脅かしている。
子どもを早々に寝かしつけてから、自転車で半径1km以内のスーパーマーケットを巡った。そしたら、イオンショッピングセンター(盛岡南)は閉店、ビッグハウスも閉店、マルイチも閉店していた。さらに、ドラッグストアの薬王堂では、カップめんなどの保存食品、トイレットペーパーや生理用品などの清潔関連用品が軒並み売り切れていた。
今日も、ガソリンスタンドには長蛇の列が出来ていた。ガソリンの販売が、1台あたり10リットルとか、2000円までとか、そういった販売制限が行われている。それでも全ての車に販売されることはなく、却ってエネルギーのロスが生じている。

病院に勤務する看護師や医療職にとって、ガソリン不足は通勤不能を意味する。いま、病院の看護職者200名のうち、1週間以上勤務可能な者は、100名いるかいないかのところ。その事実がもたらす予測がとてもキツイ。
地震で給湯機が壊れた職員もいる。水道管が壊れた職員もいる。身内が亡くなった職員もいる。食料が尽きかけている職員もいる。病院のライフラインは復旧しているものの、職員のモチベーションを維持する事は今後、かなり困難ではないかと思う。なぜなら、ガソリンの供給停止は出勤の停止を意味し、病院への泊まり込みと出勤停止(不能)の職員に二極化していくからだ。

毎週月曜日は、僕は職場で「こころの天気予報」と名付けた、認知行動療法とWRAPを組み合わせたプログラムを行っている。WRAPだけだと認知療法やDBTがもつ思考トレーニングの側面が弱く、認知療法だけだとピア力がつきにくいので組み合わせている。その「ここ天」、今日は中止しようと思っていたら、みんなから「こういう時こそ、やりましょう!」と異口同音にもらい、今日もミーティングをした。今日は、注意サインについてみんなで話し合った。自分にはできない事をできないと考えるまでに時間とエネルギーがかかる、だからこそサポートシステムが発動するといい、そんな話だった。

今日も、テレビでショッキングが映像が流れ続ける。僕にはNHK教育の子供向け番組がありがたい。僕らが見たい映像は、繰り返し放映される悲劇ではなく、回復したい日常のヒトこまだったり、勇気がもらえるような音楽や映像だ。全国放送よりも、地域の事を知りたい。3号炉のことで「絶対のはずですよね」なんて科学者に詰めよる感情的なコメンテーターの声が聞きたいんじゃなく、日本に原油や安心を届けてくれようとする人たちの声が聞きたい。

 いまの僕たちに必要な事はマニュアルではなくて具体的な工夫だ。いまの僕たちを元気づけるのは、本当は生活物資だけれどそれは難しい事を知っているから、物資がなくても受け取ることが出来るみんなの声が僕たちを元気づける方法だ。僕は、このblogやメールなどで、直接にみんなから元気をもらう可能性がある。それは嬉しいことだし、僕が地域で人を支えようとする原動力になる。

僕は、今年度、宮古にも大船渡にも気仙沼にも行って、講演をした。その地域が水没したり火災に見舞われたりしている事を考えると、目を閉じたくなってしまう。でも、僕には僕を待っている人がいるという自覚もある。だから、今日も1日、自分にできる事をした。先の見えない不安を色々な形で表現する人々(職員含む)に、自分にできる事をしていきたい。


このblogを読む方にお願いしたい事

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電力のこととか、自分の睡眠時間の確保の事とか、色々な事とのバランスを考えつつ、でも、もしかしてこういう書き込みに意味があるかもと思って書いています。
もし、リアクションが少なければ、これからの書き込みにあまり意味はないと考えるし、リアクションが多ければ、もしかしてこれからも書き込みを続けると思うし・・。
すべての書き込みにリアクションをすることは難しいんだけれど、でも、必ず読みます。んで、先にも書いたけれど、元気がもらえますので、よかったら、リアクションをください。