立命館大学で転部を奨励している話
新設学部で定員オーバー、転部認める 立命館大
4月14日21時39分配信 産経新聞
今春開設された立命館大学(京都市)の生命科学部(滋賀県草津市)で、入学者が定員を大幅に超えたため他学部への転籍を募集し実際に8人が転籍していたことが14日、わかった。入学直後の人数調整は異例の措置。難易度が高い学部への転籍も可能で、不公平との指摘も出ている。
大学の説明では、生命科学部には一般入試で9298人が志願、2957人の合格者があり、266人が入学手続きをした。推薦入試などを含めた入学者は予想の1・1倍程度を大きく上回り、定員(280人)に対し、1・48倍となる415人にのぼった。
このため、25人の枠で転籍者を募集することを決め、入学式翌日の4月2日に新入生を対象にして説明。3日から7日までの出願期間中に、法学部や経済学部に移ることを志願した8人を面接し、全員の転籍を認めた。
入学者が学部入学定員の1・4倍を超えると文部省から大学への補助金が一部カットされることになっているが、同大学は「入学者が増え過ぎたので、大学として機関決定を経たうえで転籍者を募集した。教育環境を良くするための措置で、補助金の問題とは関係ない」と説明している。
立命館大学にできた生命科学部。薬学部と共に、ここ数年の立命館大学の発展性の鍵を握る学部だなと思っています。
私立大学の学部新設って、ここのところはいろいろと動きがあるような気がしていますが、薬学部と生命科学部を立ち上げた立命館大学は、さすがだなーと思いました。
ワタクシ、これからの時代は広い意味でのライフサイエンスだと思っておりまして、農学部や薬学部に研究機関がくっついて、知的財産を持って世界に勝負することが鍵なんじゃないかと思っております。
もちろん、一人一人の人生とそれらの知的資産が関係する日が来るかどうかは、予測がつきません。
しかし、バイオエタノールのこと*1とか、タンパク質の直接的投与による治療*2の可能性とかを考えると、向こう30年以内に、もっと生命科学が人々の生活に身近なものになると思います。
大学は学生を育てる機関である一方、学生に未来を見せる機関であるとも思っているんで、以上のようなことを考えてみました。