日本学術会議、教員の科学的教養強化を提言

日本学術会議、教員の科学的教養強化を提言

(読売新聞 - 06月22日 22:02)  「日本の教師の科学的教養は国際的にみて低く、知識を向上させる取り組みが必要」――。日本学術会議は22日、教員の資質向上を訴える要望書をまとめ、文部科学省に提出した。  秋田喜代美・東大大学院教授らが作成した。要望書は「理科離れ」の背景に、教師の科学的教養の低下があり、現状は、高度な知識社会に対応するには不十分だと指摘。大学で一般教養教育が衰退する中、教師を目指す学生への科学教育が十分に行われておらず、人材育成の面で問題があると分析した。抜本的に改善するため、〈1〉小学校教員の養成課程を持つ大学入試で理科系科目を必須化する〈2〉教員採用試験で科学的素養に関する問題を取り入れる――といった提案を盛り込んだ。

ぜひそうしてほしいです。
高校で行う理科の内容なんて、19世紀の話までしかやっていない*1わけで。子供と接する人は、その内容くらいは知っていて欲しいですよ。
だって、小学校の先生が「赤外線と紫外線と可視光線の違いがわかる」「電磁誘導」etc.の理科の知識があるかないかは、そもそも科学的論理性に則れるかどうかに関わる話だと思う。
だって、そういう知識がないと、日傘で紫外線がある程度防げることが説明できないし、高圧電線の近くで電磁波が発生していることが説明できない。
「そういうものだ」という一言で片付けていては、知的好奇心を昇華させられないし、先生という立場だけで物事を教える人になってしまう。
僕の人生では、比較的先生に恵まれたほうだと思うのですが・・。

*1:相対性理論はやってないに等しいと判断しました