児童虐待への立ち入り強化へ

児童虐待、立ち入り強化へ…親への呼び出し命令も

(読売新聞 - 01月06日 03:11)  与野党は、急増する児童虐待に歯止めをかけるため、児童虐待防止法を改正する方針で一致した。  虐待を早期に発見、是正できるように、全体的に親の権限を弱め、行政が問題に介入しやすくするのが狙いだ。虐待の疑いがある保護者に対し、知事が「呼び出し命令」を出し、応じない場合は児童相談所が保護者の住居に立ち入り調査できる制度を創設する。児童との面会制限などに違反した場合、罰則を科すことも検討している。与野党は25日召集予定の通常国会議員立法として改正案を提出し、成立を図る考えだ。  児童相談所が2005年度に受けた児童虐待の相談は3万4472件に上り、00年度の2倍に急増した。警察による摘発件数も06年上半期だけで120件に達し、過去最高となった。

昨日書いたMSTにも通じるんだけれど、感情障害関連の思春期のケースでは、状況がよくない場合には家をベースにした支援が必要になると思う。
虐待のケースでも、いきなり児童養護施設で保護するという方法ではなくて、親などの児童を取り巻く環境(組織)に対して、児童とのかかわり方に関する心理教育が必要なんだと思う。
成人期の精神疾患患者さんに対して、訪問看護が有益であるように、児童生徒の感情・情緒障害に対しても、訪問を含めた支援が有益なんだと思う。


もちろん、今日のニュースに示したような「親の権限を弱める」方法も必要なことがあると思う。でも、それで終わりにしてはいけない。親業にも再チャレンジの機会が、必要だ。親業の再チャレンジには、家での支援が必要だ。そう思う。