“働くモチベーションの再生”がカギ

http://www.nri.co.jp/news/2005/051205.html
上に挙げた野村総研のレポートの一部を紹介します。

 株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下「NRI」)はこのほど、2005年10月にインターネット上で実施した「仕事に対するモチベーションに関する調査」(上場企業の20〜30代の正社員を対象、1000サンプル)の分析結果をまとめました。それによると、現在の仕事に対して無気力を感じる人が75.0%にも達し、若者のモチベーション低下が顕著であることがわかりました。NRIでは、凋落傾向にある若者の働くモチベーションを再生することが、2010年以降の企業の競争力アップにつながると考えています。具体的な再生手段として、「仕事の動機付けにつながるミッションの樹立」、「挑戦機会の増設」、「周囲のモチベーションを生み出す人材の抜擢」の三つを提案します。
 (1) 仕事の動機につながるミッションの樹立 
    企業が利益極大化、株主価値至上主義に大きく振れた今こそ、社員全員の求心力となり組織文化を培養するユニークなミッションを樹立するべきです。なお、今回の調査では、現在勤めている会社の経営理念やミッションを、「知っているが自分にはピンとこない」人が57.1%、「知らない、忘れた」「そもそも関心がない」人が計14.3%でした。 
  (2) 挑戦機会の増設 
    若手社員が自分を試せる機会を豊かに準備することが大切です。そのためには、異なるワークスタイルやキャリア・オプションを許容し、必要であれば労務政策を大胆に見直したり、多元化したりすることも視野に入れるべきでしょう。 
  (3) 周囲のモチベーションを生み出す人材の抜擢 
    周囲の人材のモチベーションを生み出す人間(モチベーションジェネレータ)を組織の中心に引っ張りだすべきです。業績のみならず、“組織モチベーションの発電力、再生力”という角度から、次世代リーダーを選抜する必要があります。 

挑戦機会の増設に、特にうなずきます。