ブルー・オーシャン戦略

yahoo!で新語として紹介されているものからいくつか紹介。
自分用のメモみたいな感じ。

ブルー・オーシャン戦略 (2005年10月17日)

フランスの欧州経営大学院教授のW・チャン・キムレネ・モボルニュによる共著のタイトル。ランダムハウス講談社発行。彼らは、企業が生き残るために血みどろの争いを繰り広げる既存の市場を「レッド・オーシャン」、競争者のいない新たな市場でまだ生まれていない未知の市場空間を「ブルー・オーシャン」と名づけている。企業が「新規事業」を開拓するといっても、その会社にとって新しいだけで、顧客にとっては既存事業にすぎないことが多い。それでは「レッド・オーシャン」に飛び込むことになり、競争は激しくなる。そうした競争を避けるには、だれも目をつけていない、競争のない市場「ブルー・オーシャン」をみつけることである。同書では100年以上持続されてきた約30の産業分野で150件余りの戦略的移動を研究し、既存の製品やサービスになんらかの要素を付け加えたり、取り除いたり、増減させる「四つのアクション」を提言している。その四つとは「市場の境界線を引き直す」「細かい数字は忘れて、森を見る」「新たな需要を引き起こす」「正しい順序で戦略を考える」である。その一例として、1000円理髪業の「QBハウス」による感性志向から機能志向への転換を徹底した成功例があげられている。

社会起業家 (2005年9月11日)

地球環境や貧困といった社会問題に対し、ビジネスの手法を使って解決に貢献しようとしている人たち。自然派化粧品大手のザ・ボディショップ創業者のアニタロディックバングラデシュの農村の貧困層の女性に自立を促す小規模融資を行うためにグラミン・バンクを起こしたチッタゴン大学教授のムハマド・ユヌスなどである。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の記者だったアニタ・シャープとケビン・サルウェンは、社会起業家のための隔月誌『ワースワイル』(価値のある、の意)を2005年1月に創刊。わずか4号で12万部を発行するまでになった。個人の価値観に添ってキャリア上の目的を達成できるようになり、それが関心を集めていると、コロンビア大学経営大学院プログラムマネージャーのサイドラ・ナバリは分析している。

コーポレート・レピュテーション (2005年8月30日)

アメリカの経営学者チャールズ・J・フォンブランとセス・B・M・ファン・リールの共著『Fame & Fortune』の邦題。「レピュテーション」は「評判・名声」を意味する。企業はバランスシート上に載る工場や土地などの有形資産のほかに、「目に見えない」無形資産をもっている。無形資産は一般的に、知的資本とブランドとで構成されるといわれる。フォンブランとファン・リールは、無形資産から知的資本を除いた部分を「レピュテーション資本」と定義し、それを「ブランド資本」と「ステークホルダー(利害関係者)との関係性」に分解。さらに広範囲なアンケート調査を基にレピュテーション資本を指数化し、これを「レピュテーション指数」と名づけている。レピュテーション資本の増大のためには、ブランドの魅力を高めることはもちろん、職場環境を改善したり、企業の社会的責任(CSR)に取り組んだりすることでステークホルダーとの関係を向上させることが欠かせない。

ポッドキャスティング (2005年8月23日)

新しいラジオ番組の配信システム。iPodの「ポッド」とブロードキャスティングの「キャスティング」との合成語。MP3形式の音声データをパソコンにダウンロードし、携帯音楽プレーヤーに転送して再生するシステム。出勤前にインターネットラジオのニュース番組をiPodなどの携帯音楽プレーヤーに収録しておけば、通勤途中に聴くことができる。素人が自分の趣味を文字データで発信するブログと同じように音声データをインターネットに発信し、それをiPodで聴くこともアメリカでは一般的になりつつあり、「音声版ブログ」ともよばれている。利用者はポッドキャスティングの受信ソフトをパソコンに搭載し、好みのネットラジオ局を登録すると、受信ソフトが自動で番組をダウンロードする。iPodを動かすソフト「iTunes(アイチューンズ)」にも自動登録するので、パソコンにiPodをつなぐだけで番組データが保存されるという仕組み。