セルフマネジメントとセルフモニタリング

マツキヨのCMで、「セルフメディケーション」っていう言葉を使っていますね。自分で自分に対して適切なお薬(多分サプリメントも含む)を選択することを指した言葉なのだと思います。自分で自分に必要な要素を見つけて取り込むという考えかたが広まってきたのだなぁと思いました。

さて、僕の専門領域は精神疾患と糖尿病と高血圧の3大慢性疾患を主なターゲットにしたセルフマネジメントの支援です。ここ数年で僕自身が感じたことは、セルフマネジメントにはセルフモニタリングが密接に関係しているということです。とても簡単な日本語で言えば「自分を知る」ことなのですけれど、これが意外と難しい。精神疾患では心理教育による自己症状の知覚が重要視されますし、糖尿病で予後に好影響を与えるとされるSMBG(血糖自己測定)もセルフモニタリングの一手法と言えます。

では、セルフモニタリングでモニターすべきは自分の症状だけなのでしょうか?僕はそうは思っていません。例えば運動量とか服薬の時刻とか、生活習慣そのものをセルフモニタリングすることも重要な意味を持つと僕は予想しています。
症状をモニターするか生活習慣をモニターするかで言えば、基本的には症状のモニタリングが医療の本質に即しています。しかし、例えば精神疾患のように疾患に対する烙印意識(スティグマ)が強い場合には疾患を受け入れることが困難で、症状モニタリングに対して抵抗感をもつ患者が多いと思われます。生活習慣から自己モニタリングするという方法があってもいいのではないかと思いました。



というわけで(強引)、生活のセルフモニタリング用品をいくつか紹介。
1.服薬のセルフモニタリング
http://www.aardex.ch/
http://www.luckeycheckey.com/
2.心拍数
http://www.polar.jp/html/segments/Cycling/S720i.html
http://www.polar.jp/html/segments/Running/S610i/spec.html
3.歩行数
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hj710it_1.html
http://www.walking-style.com/info_index/top/top_pag_index.php
4.血圧
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hem637it_1.html*1

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http://arena.nikkeibp.co.jp/trend/zoom/20040824/109287/

*1:血圧管理ソフトと一緒に使えばPC上でデータの整理が可能