論文博士の廃止へ

論文だけで博士、駄目 大学院重視で一致、中教審部会

 中央教育審議会の大学院部会は14日までに、企業や公的な研究所で業績を挙げた社会人が、論文などの審査を基に博士の学位を得る「論文博士」制度を廃止し、大学院のカリキュラム修了者を対象に与える「課程博士」制度に一本化する方向で一致した。  論文博士については「学位のため研究を狭い分野に限定してしまう恐れがある」「日本独自の制度で国際的な通用性に欠ける」などの批判があった。  文部科学省論文博士を認めている省令を改正、博士号取得を目指す社会人に対しては大学院に短期間在学する「博士課程短期在学コース」の創設なども検討している。  文科省によると、論文博士は、2001年度の調査で博士号の授与数のうち36%を占めており、大学院を辞めた人が社会人になってから博士の学位を取る手段になっていた。  しかし、同部会は、大学院改革の一環として、学位の国際的信頼性を確保し高めるため、制度見直しを検討。 (共同通信) - 4月14日6時8分更新

とてもうれしいニュース。制度を見直す姿勢が打ち出されたことが良かったと思います。
論文の審査にガイドラインを付すべきだと思います。せめて、国際雑誌の査読以上の査読を求めるべきでしょう。
過程博士のいいところは、大学のタイムスケジュールの中で審査が(一応)行われること。査読する側も、ある程度の時間的余裕をもって査読することができる。学位だってグローバル化しなきゃ。