情熱大陸

テレビで、情熱大陸をみました。


福島智さん。
日本の盲ろう者として初めて大学進学(東京都立大学人文学部)を果たすなどの側面が注目されがちだけれど、指点字(点字を指で行うというコミュニケーション手段)の考案などを行った方でもある。


見えない、聞こえないというのは極限状態(本人談)であると思う。
一般的なコミュニケーションの手段の二つを失っても、それでも希望は失っていないということに感動を覚えた。
もし、僕の目が見えなくなったら、耳が聞こえなくなったら。僕は、自分を友人を家族を、いつまでも信じていられるだろうか。生活しづらいと言うこと以上に、コミュニケーションを通じて人との絆を保つことへの不安が大きいような、そんな気がした。


印象に残っている言葉のひとつ。
「コミュニケーションと言うのは、とりたいからとるんです。」
この点において、僕はとても福島さんに同意する。


ためしに、目を閉じてみた。
ほかの感覚器の感受性が高まってきた。
頭のなかで自分が思考する内容に鋭敏になってきた。
それと・・・コミュニケーションに対する欲求が高まってきた。
感覚器を閉ざせば閉ざすほど、情報の自分と距離に鋭敏になってきた。
そうか、指点字は自分と一番近くでコミュニケーションをとる、素敵な方法なんだな。


多くの人に見て欲しい番組でした。