呼び名について考える

先日、「痴呆」の呼称変更のニュースを紹介したらいろんな反響がありました。
最初に紹介した手前、もう少し紹介してみたいと思います。

英語「dementia」の語源も調べてみました。
僕が愛用している語源辞書、Online Etymology Dictionaryを引用しようとしましたが、
どうやらはてなダイアリーにおける禁止用語が混じっているようです。各自でご覧ください。
http://www.etymonline.com/index.php?l=d&p=4
(なお、禁止用語はおそらくm+a+dだと思われます。こういうときでも引用できないのはちょっと残念。)

ほかにも数件当たってみましたが、基本的にこんな感じの引用でした。
お世辞にもいい意味での語源とは言えないようです。
だから「痴呆」という当て字が使われたのではないでしょうか。

ちなみに厚生労働省の「痴呆」に替わる用語に関する検討会の資料で
日本語の「痴呆」に関する資料を見ることができます。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/06/s0621-5e.html


僕は身近に痴呆(認知症)高齢者の方がいなかったので先入観が無いですが、枡添要一さん(あってる?)の介護経験談を聞いたりすると、なかなか大変なものだなあと感じます。
言葉が通じないと思ってしまうと、その人に対する基本的な信頼が揺らいでしまうのだと思います。
自分を忘れられてしまう悲しさも、その場にならないと痛感できないでしょう。



そんな場合はせめて、関係ない人(近所の人とか親戚とか)からの無神経な発言や介入による精神的痛みは少ないほうがいいんじゃないかと思います。
疾患の理解と当事者(介護者含む)の尊重をしたいなと思います。