痴呆の呼び名が変わる

痴呆の新呼称は「認知症」 厚労省、行政用語を変更

 痴呆に替わる呼称を検討していた厚生労働省の検討会は19日、「認知症」を新呼称にする方向で大筋合意した。来月に予定している検討会報告書の取りまとめを受けて、同省は行政用語を「認知症」に変更。来年の介護保険制度改正でも法律用語として使う方針だ。これを機に医学界も用語の見直しに向け検討に入る予定。
 ただ、痴呆という言葉は広く浸透しており、普段の生活の中では引き続き使われる可能性が高そうだ。
 検討会は候補を6つに絞り込み、9月から国民の意見を募集。その結果、適切な認識ができない痴呆の特徴を表した「認知障害」が最も多く、「認知症」「記憶障害」「アルツハイマー」「もの忘れ症」「記憶症」の順だった。ただ、「認知障害」はすでに精神医学分野で使われているため、今後混乱する可能性があるとして、2位の「認知症」がふさわしいと判断した。
共同通信) - 11月19日19時57分更新

何よりも重要なのは,痴呆という言葉の響きに対してマイナスイメージを持っている人が多いだろうと言うことでしょうね。
痴呆という言葉自体に侮蔑の意味はないんですけれど,マイナスイメージを持った言葉だと感じる人がいるならばその言葉を使わないことが気配りにつながるのでしょう。
認知症という言葉の適否はともかくとして,呼称を変えることの意義は大きいと思います。