コギト・エルゴ・スム

今週も学生と精神看護実習に入っています。
実習ではよく学生に「妄想ってどこから妄想なんですか?」って聞かれます。
このとき、よく僕は「英語の文法の「I think that...」で説明しています。
勘違いや誤解の場合は「I wonder if」「I feel that」などの主語「I」があるんだけれど、主語がなくなると途端に客観的事実の文章になってしまいます。
僕自身、このことを紹介するときに思い出すのは「コギト・エルゴ・スム」という言葉。
統合失調症による自我の障害って、「我思う」ことが難しくなることなのかもしれないって思っています。